スタッフレビュー|【第1回】フレックスベルという可変式ダンベル | 基本のしくみと疑問、2kg刻みのヒミツ、長くご愛用いただくためのコツなどを調べました。

フレックスベルの販売実績日本一のライシンだからできた、可変式ダンベル「フレックスベル」をちょっぴりマニアックに解説。そして実際に使ってみたスタッフからの使用感レビューもご紹介します。

【第1回】フレックスベルという可変式ダンベル

【シリーズ目次】
フレックスベル回してみた!

フレックスベルの魅力ってなんでしょう?
デザイン性?実用性?パッと見て感じるのは見た目のカッコよさでしょうか。シンプルなデザインだからより高級感を感じますよね。
それ以外にどんな魅力があるのか、いろいろ調べてみようと思います。

トレーニング

2021.10.12

ライター : しおこ



フレックスベルを構成するパーツ

フレックスベル構成パーツ2kg刻み
フレックスベル構成パーツ4kg刻み
フレックスベル構成パーツ2kgと4kg刻み

2kg刻みと4kg刻みでは「見た目」や「大きさ」などに、違いはほとんどありません。
比べてみると、プレートの種類が違いますね。そのため、台座の形状も違っているようです。



基本のしくみ

普段はプレートに隠れて見えない部分がどうなっているか、プレートを外して見てみましょう。

雑音がうるさくてすみません。扇風機の音が入っちゃいました。

シャフトを回すと芯が左右に均等に伸縮してプレートを引っ掛けていくんですね。それにより重量の変更が可能になっているようです。

そうなってくると、当然こんな疑問がわきます。



[疑問1]
引っ掛けているだけなら、持ち上げたときにプレートが落ちてこないの?

ab-02

なんと、ヒミツはプレートにもあった!
プレート同士は上下に溝があるので、一方向にスライドさせるとピッタリと隣り合います。


プレートだけでは反対方向に傾けると簡単に落ちてしまいますが、その状態で中心に芯が通っていれば、ほぼ落下することはないようです。

上から下へ
ピタッ

ふむふむ、プレートの上下に溝があることで一方向にしかスライドできないようになっていることもポイントなんですね。

プレートの溝がかみ合っており、かつ中央の芯が通っていること。2つの条件が揃ってはじめてフレックスベルを持ち上げられると。
なんだかフレックスベルへの理解が深まってきた気がします。

そうなるとまたひとつ心配事が出てきてしまいました。
プレート同士がしっかり溝で噛み合っていて、中央の芯がきちんと伸びている状態であっても、トレーニング中にシャフトが回ってしまったら危険ではなかろうか。





[疑問2]
シャフトって持ち上げているときに回らないの?

雑音がうるさくてすみません。扇風機の音が入っちゃいました。

フレックスベルを台座に置いたときだけ、台座にあるでっぱりがロックを解除してシャフトが回るようになるんですね。

裏側

フレックスベルはシャフト、プレート、台座にある仕組みによって落下を防いでいるんですね。

さらにフレックスベルへの理解が深まりました。 そうなるとまたまた疑問がわいてしまいました。

[疑問3]
そもそも落下するときってどんなときなの?

雑音がうるさくてすみません。扇風機の音が入っちゃいました。

実際余分なプレートがついてくると、ちょっと焦りますね。
あんな少しのズレで余分なプレートがついてしまうとは思いませんでした。

ズレ

そして余分なプレートはほんのちょっとのでっぱりで引っかかっているだけだから、持ち上げて動かしたりしたらプレートがいつ落下してもおかしくありません。

きちんと台座に戻し切る前に回していたり、プレートが平らに収まっていなかったりと原因は様々ですが、シャフトを回したときに「あれ? 固いな」と感じたときは危険サインです。

↓下記の「フレックスベルを長くご愛用いただくために」の項目でより詳しく説明していますので、あわせてお読みください。

2kg刻みのヒミツ

2kg刻みでの重量変更を可能にしているもの、これがどういう仕組になっているのか、さっそく見てみましょう。



雑音がうるさくてすみません。扇風機の音が入っちゃいました。

1kgの半月プレートがあることで、ダンベル全体の大きさを変えることなく、2kgずつ重さを増やしていけるようになったんですね。

出たり入ったり

フレックスベルを長くご愛用いただくために

ダンベルを台座に戻したときに斜めになっていたり、プレートが浮いた状態のままシャフトを回すと、芯がプレートにぶつかって回りません。そんなときはシャフトを持ち上げて奥まで平らに入れ直せば解消されます。

ズレ

なんと、こんな数mmの差で歪んでしまいます。

問題なのは回ってしまったときです。

プレートのズレがほんのちょっとのときや、ちょっと硬いかなと感じたときに力を入れて回すと、シャフトが回ってしまうことがあります。

こうなると芯が均等に伸びていきません。たった1回でこうなってしまうこともあれば、使い続けるうちに歪みが大きくなり、正常な動きができなくなってしまうこともあります。

そして正常な位置まで伸びていない芯が、かろうじてプレートを引っかけることにより、表示の重さよりも余分なプレートがついてくるといった症状が出てしまうのです。

そのときに芯の位置がプレートの厚みの半分以下までしか伸びていないと、プレートは簡単に落下してしまいます。

でっぱり

芯がこれくらい出ているだけでプレートが引っかかってしまいます。
そして台座から持ち上げたとたん、不安定なプレートが外れて落下します。




この状態になると修理不可、保証の対象外です。



安全の目安:プレートの厚みの2/3以上芯が伸びていることがのぞましい。



これらの症状は使い始めの頃、使い方を間違えたために起こりやすい症状となっております。商品ページにも使用上の注意ということで載せておりますが、次の3点を特に意識していただけると、シャフトの不具合や落下事故を未然に防げます。



使い方のポイント


【ポイント1】

持ち上げたダンベルは真っ直ぐに台座の底まで戻す。




【ポイント2】

シャフトを回す前に、プレートの上部がすべて平らであることを確認する。




【ポイント3】

シャフトを回すときは真下に押し込んでから回す。



※ 万が一落下事故が起きないとはいいきれませんので、ダンベルのプレート部分が頭上や体の上を通るようなトレーニングはお避けください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。なんだかすっかりフレックスベルへの理解が深まったような気がしますね。

実際部屋に置くことを考えたら、だんぜんカッコいいものがいい。
でも目的はトレーニングだから、使いやすくなくてはならない。
そんな課題をかかえた中で、シャフトを回すだけで、簡単に重さを変えられるということはなんて素晴らしいのでしょう。

おそらくダンベルトレーニングをしたい方にとって、一番理想的なトレーニング環境を提供してくれるのではないでしょうか。
見た目のカッコよさだけではない、トレーニングする人のことをどこまでも考えたぬいた使いやすさ。フレックスベルはまさに機能美をかねそなえた実用的なダンベルといえそうです。

【シリーズ目次】
フレックスベル回してみた!

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